eスポーツがオリンピックに採用されると、スポーツ業界やそれを取り巻く環境が大きく変わっていくとみられています。
eスポーツがフィジカルスポーツの一部であるという認識が広まっていく中で、どのようなメリットがあるのでしょうか?
この記事では、eスポーツがオリンピック種目に採用された時のメリットについて解説していきます。
eスポーツはオリンピックに採用されるのか?

eスポーツが高等学校の授業に取り入れられたり、eスポーツ専門の部活や専門学校ができたりと、将来性がとても期待されています。
果たして近い将来、eスポーツはオリンピックに採用されるのでしょうか。
その可能性をさっそく探っていきましょう。
オリンピック・ヴァーチャル・シリーズ
国際オリンピック委員会(IOC)は、eスポーツイベント「Olympic Virtual Series (オリンピック・ヴァーチャル・シリーズ)」を公式に開催しました。
オリンピック・ヴァーチャル・シリーズとは、東京オリンピック・パラリンピックのプレイベントとして、2021年5月13日から6月23日にかけてIOCが主催して行われた公式eスポーツ大会です。
野球のほか、サイクリング、ボート、セーリング、モータースポーツなど、さまざまなeスポーツが開催されました。
競技 | 主催団体 | 採用されたゲーム |
---|---|---|
野球競技 | 世界野球ソフトボール連盟 | eBASEBALLパワフルプロ野球2020 |
自転車競技 | 国際自転車競技連合 | Zwift |
ボート競技 | 国際ボート連盟 | Open format |
セーリング | ワールドセーリング | Virtual Regatta |
自動車競技 | 国際自動車連盟 | グランツーリスモSPORT |
eスポーツがオリンピック種目に採用されるのは時間の問題だと思います。
オリンピック委員会のビジョンやeスポーツに対するイメージを読み取る限り、肯定的で積極的に進めている様子がうかがえます。
オリンピック・パラリンピックのプレイベントとしてオリンピック委員会が公式にeスポーツを扱ったので、オリンピック種目に採用される可能性も高いのではないでしょうか。

eスポーツがオリンピックに採用されるメリット

オリンピックの種目としてeスポーツが採用された場合のメリットを参加する立場に分けて紹介しいていきます。
オリンピック主催者側から見るメリット
認知度が飛躍的に向上する
元々オリンピックは世界中で放映されていますが、視聴者の年齢層は上がっており、若者離れが進んでいると言われています。
eスポーツがオリンピックに採用されると、メディアでの報道が増え、若い世代全体へ訴求することができます。
認知度が高まることによって、広告効果を見込んだ企業が参入してきます。
広告効果が上がるので大きいスポンサーが多くつくようになり、オリンピック自体の規模もさらに大きくなるでしょう。
eスポーツがスポーツとして認知識されるようになる
現状としては、eスポーツとはスポーツであるのか?という意見はまだまとまっていません。
オリンピックに採用されると、eスポーツはスポーツなのか?という議論に決定的なインパクトを与えることになります。
運動が苦手な人でもオリンピック選手になれるということで、従来の常識を覆すことになるかもしれません。
オリンピック選手側から見るメリット
オリンピック選手ともなれば、メディアへの露出が増えることが確実です。
eスポーツプレイヤーとして、プロゲーマーの認知度向上につながるため、eスポーツに参加する人の増加や市場規模の成長を促します。
eスポーツの新規プレイヤー人口が増えることで、ゲームコミュニティが大きくなり、レベルの底上げが見込まれるでしょう。
その他オリンピック参加者側から見るメリット
オリンピックは単にスポーツの大会ではなく、世界中の人々が注目する巨大イベントです。
開催国にとっては国をかけたプロモーションの場にもなります。
そして、スポンサー企業にとっては世界中にアピールができる大きなチャンスとなります。
eスポーツがオリンピック競技になれば、プレイヤーだけではなくゲーム会社、周辺機器産業などの関連企業が世界進出できるチャンスがやってきます。
リアルスポーツではキッカケがなかったIT企業などがオリンピックに進出できるというのは、大きなメリットです。
eスポーツがオリンピックに採用されるメリットはたくさん!
時代と共に新しいことを取り入れてトライしていくのは大事なことです。
eスポーツがオリンピック競技に採用されるのも、歴史的な大変化ですが、実現されれば予想以上のメリットが生み出される可能性を秘めています。
オリンピックに採用されるのは時間の問題と言えるでしょう。
世界で活躍する日本のeスポーツプレイヤーをオリンピックの舞台に送り出すため、東京ヴェルディeスポーツ、名古屋OJAは日々活動を行っています。