さにです。
レジェンドカードの「神話や伝説における元ネタ」を探すレジェンド元ネタ紀行、第二弾です。
前回はドラゴンで行ったこの企画ですが、第二弾はヴァンパイアで行いたいと思います。

ちなみにクラスによって結構量に差があるため多分part9までは続かない気がします。
<二択の天才職人>さに


名古屋OJA ベビースター所属のeスポーツ選手。
プロのゲームは、Shadowverse(シャドウバース)。
理系大学院卒の地頭の良さをShadowverseでも発揮。
2Picker最強といっても過言ではない。
【シャドバ】レジェンド元ネタ紀行 ヴァンパイア編
ヴァンパイアといえば吸血鬼や悪魔。
基本的には元ネタのあるカードは「悪魔」に大きく集中しています。
前回と同じく「調べて」「概要を紹介して」「リンクを張る」スタイルでいきたいと思います。
よく出典が不確かだからレポートには使うなよなどと言われるWikipediaもガンガン引用するしリンクを張るくらいの軽いスタンスです。



違和感はあるかもしれませんがパパっと巡ろうくらいのノリなのでご了承願います。
また、シャドバの元ネタ・神撃のバハムート(以下神バハ)で与えられた役割は違う、というキャラも結構いると思いますが、そこについてはスルーしていきます。
第一弾ドラゴン編


吸血鬼について
さて、元ネタ紹介に入ります……が、その前にWikipediaの「吸血鬼」の項を置いておきます。
冒頭には
現代の吸血鬼・ヴァンパイアのイメージは、ヨーロッパにルーツがある伝承のイメージが強い。吸血鬼の伝承は古くから世界各地で見られ、古代ギリシアのラミアーやエンプーサ、古代バビロニアのアフカルを皮切りにテッサリアの巫女、ブルーカ(ポルトガル)、ドルド(ドイツ)、東ヨーロッパのヴァンパイアに加え、アラビアのグール、中国のキョンシー等がある。この場合、吸血鬼という名称が用いられているが、人間の血を吸う行為は全ての吸血鬼伝承に共通するものではない。
引用:Wikipedia
とあります。このページだけでも結構面白いので是非。



では改めて本題。
ブラッディ・メアリー


メアリー1世(英: Mary I of England, 1516年2月18日 – 1558年11月17日)は、イングランドとアイルランドの女王(在位:1553年7月19日 – 1558年11月17日)。(中略)イングランド国教会に連なるプロテスタントに対する過酷な迫害から、ブラッディ・メアリー(血まみれのメアリー)と呼ばれた。
敬虔なカトリック信者であるメアリー1世は、父ヘンリー8世以来の宗教改革を覆し、イングランドはローマ教皇を中心とするカトリック世界に復帰した。メアリーはプロテスタントを迫害し、女性や子供を含む約300人を処刑したため、「ブラッディ・メアリー」 (Bloody Mary) と呼ばれた。
引用:Wikipedia
実在の人物、不名誉寄りに歴史に刻まれている女王です。
宗教的な迫害により「ブラッディ」の二つ名が囁かれ、そこからヴァンパイアのイメージで輸入された感じでしょうか。
血を思わせるトマトジュースとウォッカを混ぜたカクテルの「ブラッディ・マリー」の名はこのメアリー1世の異名に由来する。
引用:Wikipedia
また、カクテルの名前として比較的有名かと思います。
名前の力は馬鹿にならないもので、この人物がまだまだバリエーションがありそうな第2弾カードパックのレジェンドなんだなあという気持ちになりました。
ベルフェゴール


ベルフェゴール(Belphegor)とは、キリスト教における、七つの大罪に比肩する悪魔の一人。「怠惰」「好色」を司る悪魔とされる。
ベルフェゴールは、古代モアブで崇められた神バアル・ペオル(Baal peor בַעַל-פְּעוֹר)を前身とする。(中略)この古代神が、キリスト教の浸透とともに一神教に基づく聖書世界で卑小化され、悪魔とされていったのである。
引用:Wikipedia
宗教間の争いの中で他宗教の神を悪魔と扱う、よくある流れです。
旧約聖書『民数記』第25章によれば、イスラエルの民がモーセに率いられてカナンの地に入る前にモアブの地を訪れた。モアブの娘たちは、バアル・ペオルに供犠を捧げる際にイスラエルの民も招き、バアル・ペオルを始めとする自分たちの神々を礼拝させ、食事をともにした。イスラエルの神ヤハウェはこれに激怒、参加した者たちを死刑に処すようモーセに命じさせたが、それでも怒りは収まらず、疫病をもたらして24000もの人々の命を奪ったという。旧約聖書に於いて、この災害は「ペオルの事件」などと呼ばれる。
引用:Wikipedia
逸話はこんな感じです。
「七つの大罪」のページにも登場していました。



それぞれに対応する悪魔の一覧はこんな感じ。
大罪 | 対応悪魔 |
---|---|
傲慢 | ルシファー/ベリアル |
憤怒 | サタン |
嫉妬 | レヴィアタン(リヴァイアサン) |
怠惰 | ベルフェゴール |
強欲 | マモン |
暴食 | ベルゼブブ |
色欲 | アスモデウス |
よく見る名前も結構ありますね。ベルフェゴールって結構格が高いのかな……?
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カラボス


元ネタあり系には珍しく、初出で肩書きがついています。
シャドバの名付けの傾向的にはこれは「元ネタそのままの存在ではない」「シャドバ・神バハ等のサイゲユニバースに取り込むにあたってアレンジを施している」ということだと認識しています。
いろいろ探していたら神バハ公式ページの「Character Voice」欄にいました。



結構ストーリーにがっつり絡む感じなのね。
元ネタは「眠れる森の美女」のチャイコフスキーによるバレエ版の登場人物らしいです。
17世紀のフランスを思わせる王宮。フロレスタン国王夫妻の間にオーロラという姫君が誕生し、洗礼式が行われている。式には6人の妖精たちが招かれており、姫に「優しさ」「勇気」「のんき」などの様々な美質を授ける。最後にリラの精が贈り物をしようとしたとき、悪の妖精カラボスが現れる。カラボスは自分が祝宴に招かれなかったことに怒り狂い、「オーロラ姫は16歳の誕生日に、紡錘に刺されて死ぬだろう」と呪いをかける。
オーロラ姫の16歳の誕生日。美しく成長した姫の元には求婚者たちが訪れており、姫は4人の求婚者と踊る。その直後、姫は見知らぬ老婆から花束を受け取り、その中に仕込まれていた紡錘で指を刺して倒れてしまう。老婆に変装していたカラボスは正体を現すと、勝ち誇ったように去っていく。
引用:Wikipedia
といった感じの悪役です。とはいえ倒される感じではなく姫を眠らせる担当みたいな立ち位置ですね……
一緒に出てくるリラもエルフの《大魔法の妖精・リラ》の元ネタなのかな?
メドゥーサ


メドゥーサ(古希: Μέδουσα, Medoūsa)は、ギリシア神話に登場する怪物。ゴルゴーン3姉妹の1人である。名前は「女王」を意味する。姉はステンノー(「強い女」の意)、エウリュアレー(「広く彷徨う女」あるいは「遠くに飛ぶ女」の意)と呼ばれ、メドゥーサは三女に当たる。
見た者を恐怖で石のように硬直させてしまうとされる。頭髪は無数のヘビで、イノシシの歯、青銅の手、黄金の翼を持っている(腰に蛇をまいた姿や、イノシシの胴体と馬の下半身になった姿で描かれることもある)。
海の神であるポセイドーンの愛人であり、ポセイドーンとの間に天馬ペーガソスと巨人クリューサーオール(「黄金の剣を持てる者」の意)をもうけた。
メドゥーサはペルセウスによって首を切り落とされ、退治された。
引用:Wikipedia
こちらも肩書きありということで神バハアレンジされています。人気キャラですね。
姉妹ともどもシャドバに収録されています。
元ネタは流石にめちゃくちゃ有名ですね。
石化の代名詞、ギリシア神話に登場する怪物です。
よくメデューサ表記もされています。
三姉妹だけれどメドゥーサだけを指してゴルゴーンって呼んでることもあるかな?
元々美少女であったメドゥーサは、海神ポセイドーンとアテーナーの神殿の1つで交わったためにアテーナーの怒りをかい、醜い怪物にされてしまう。
引用:Wikipedia
怪物なのに美少女なのはよくある女体化ではなくこんな理由です。ギリシア神話は性に奔放。
アテナと仲が悪そうなところは元ネタから引き継いでいるんでしょうか?
ヨルムンガンド


ヨルムンガンド(古ノルド語: Jörmungandr)は、北欧神話に登場する毒蛇の幻獣。その名は「大いなるガンド(精霊)」を意味する。ロキが巨人アングルボザとの間にもうけた、またはその心臓を食べて産んだ3体(フェンリル・ヨルムンガンド・ヘル)のうちの1体。日本語訳では、ユルムンガンド、イオルムンガンドルなどがみられる。他の呼称としては、ミドガルズオルム(古ノルド語: Miðgarðsormur。綴りは他にMidgardsormrも)、ミズガルズの大蛇、ミッドガルド大蛇、ミッドガルド蛇、世界蛇などがある。
引用:Wikipedia
ヨルムンガンドとFF7だかで見たミドガルズオルムって同じ存在だったのか……
『スノッリのエッダ』第一部『ギュルヴィたぶらかし』第34章によると、ヨルムンガンドら子供達がいずれ神々の脅威となることを予見した主神オーディンが、ヨトゥンヘイムで育てられていたヨルムンガンドを連れてこさせ、海に捨てた。しかしヨルムンガンドは海の底に横たわったまま、ミズガルズを取り巻き、さらに自分の尾をくわえるほど巨大な姿に成長した。
『ギュルヴィたぶらかし』第51章では、ラグナロクが到来するとき、ヨルムンガンドが海から陸に上がり、その際に大量の海水が陸を洗う様子が語られる。また同章および『古エッダ』の『巫女の予言』ではヨルムンガンドとトールの戦いが語られる。トールはミョルニルを3度投げつけ、ヨルムンガンドを殺害するが、最期に吹きかけられた毒でトールは死亡し、決着は相討ちという形で終わることになる。
引用:Wikipedia
北欧神話の終末の日、ラグナロクにおいて雷神トールと相打ちになった怪物です。
前回ドラゴンをやっていて「大蛇は神話の現代ファンタジー解釈で竜にされがちだしドラゴンの領域なのかな?」と思っていましたが反例が来ました。でもドラゴンですって言ってもバレないと思う。
ヴァルプルギスナハト


ヴァルプルギスの夜(ヴァルプルギスのよる、独: Walpurgisnacht)は4月30日か5月1日に中欧や北欧で広く行われる行事である。ワルプルギスの夜とも表記される。
引用:Wikipedia
これのドイツ語をそのまま読むと「ヴァルプルギスナハト」となります。
説明にありますが「行事」の名前です。



生き物ですらないのか……
ヴァルプルギスという名称は、聖ヴァルプルギスの夜の省略形で、8世紀のフランク王国の女子修道院長の名に由来し、祝いは4月30日の夜から5月1日に続く。この祝日は聖ワルプルガの列聖と、アイヒシュタットへの聖遺物の移送を記念したもので、どちらの日も870年5月1日である。
引用:Wikipedia
このように一応語源・行事の源となった人物は存在します。
ただ「あまり詳しくないので間違っていたら恐縮ですが」という前置きを置いたうえで、どっちかというとこの概念が日本で有名になったのは「魔法少女まどか☆マギカ」の「ワルプルギスの夜」なのではないかなと思います。
これは「人物の通称」となっており、「行事」がキャラクターになっていることもこの影響かなという印象。
このキャラも神バハで肉付けされたキャラということで少しゲーム内フレーバーテキストを引用します。
遠い昔、国を襲った災厄を避ける為に贄とされた王女。最期の瞬間、自らの運命を嘆き、世を恨んで呪詛を紡いだ。
引用:有志wiki 神バハ公式HP
贄となった王女の聖なる魂は天に救われ呪詛だけが地に残った。呪詛は民の不安を吸い込みいつしか意志を持った。
古代に生贄にされた王女の呪詛が永い時を経て意志を持ち、他者に魔女としての力を与える……といった存在のようです。
これもシャドバ輸入時に更に改変されがちなので参考レベルですが。
プルソン


プルソン(Purson)は、悪魔学における悪魔の一人。
引用:Wikipedia
ピュルサン(Pursan)、キュルソン(Curson)とも呼ばれる。『ゴエティア』によると、一部は力天使、一部は座天使からなる22の軍団を指揮する序列20番の王。
ライオンの顔をした男の姿で現れる。出現の際には、手に毒蛇を持ち、熊に乗っている。常にトランペットを鳴り響かせているともいわれる。隠されたものの在り処を知り、財宝を発見する力を持つ。また、過去・現在・未来に関して語り、地上の秘された物事や神学、あるいは創世に関する質問に真摯に答える。良い使い魔も与えてくれる。
引用:Wikipedia
これでWikipediaに書いてあることはほぼ全てです。
個別ページはこれだけなのですが、「ゴエティア」はいわゆる「ソロモン72柱」についてのお話で、プルソンはその内の1柱です。
ここからは他に多数の悪魔がシャドバにも登場しています。
フラウロスやこの後紹介するバアル(一説による)など。
『ゴエティア』(Goetia)は、17世紀から伝わる作者不明のグリモワール『レメゲトン』の第一書の表題である。
「ゴエティア」の内容は、ソロモン王が使役したという72人の悪魔を呼び出して様々な願望をかなえる手順を記したもので、そのために必要な魔法円、印章のデザインと制作法、必要な呪文などを収録している。本書には、この72人の悪魔の性格や姿、特技などが詳述されており、72人の悪魔各々の印章も収録されている。そのため悪魔名鑑としても参照される。同様に悪魔名鑑として利用されるコラン・ド・プランシーの著書『地獄の辞典』には、ヨハン・ヴァイヤーの「悪魔の偽王国」の記述を参考にして「ゴエティア」と共通する悪魔が多数収録されている。
「ゴエティア」では、記載されている72の悪魔のそれぞれが地獄における爵位(悪魔の階級)を持ち、大規模な軍団を率いていることが個別に記されている。
引用:Wikipedia
こんな感じです。元ネタプールとして優秀なので今後も登場しそうな気がしています。
轟雷のベヒーモス・永久凍土のベヒーモス




ベヒモス(英語: behemoth、ヘブライ語: בְּהֵמוֹת bəhēmōṯ )は、『旧約聖書』の『ヨブ記』で語られる獣。同じく『ヨブ記』で語られるレヴィアタンと対比され、海と関連付けられるレヴィアタンに対して、陸の獣であるとされる。
その名前は「動物」と言う意味のヘブライ語「בְּהֵמָה behemah」の複数形であり(聖書においても『ヨブ記』40章を除いてはその意味で使われており、野獣(beasts)などと訳される)、その巨大さからの、偉大なものや強大なものを単数であっても複数形で表す尊厳の複数(Pluralis excellentiae)の表現であると考えられている。
引用:Wikipedia



雑に言うと原初の凄い怪物。
「種族」の名前……ではない気がするので肩書きを持った複数個体がいるのはオリジナル要素なんでしょうか。
自分がこの名前を知ったのはファイナルファンタジーです。こっちで有名なのかな?
ちなみに対となるレヴィアタンは「リヴァイアサン」のことです。こちらもシャドバにもいますね。
イスラームの伝承に登場する巨大な魚バハムートおよびその上に乗ったウシのクユーサーはベヒモスの影響を受けていると言われる。
引用:Wikipedia
またバハムート(原典)の更なる元ネタでもあります。
中世以降はサタンなどと同じ悪魔と見られるのが一般化した。本来のキリスト教の観念とは全く関係が無い。(中略)中世ヨーロッパにおいては象、もしくは象頭人身として描かれることが多い。
引用:Wikipedia
例によって悪魔扱いになっていることもあります。
《轟雷のベヒーモス》《永久凍土のベヒーモス》の他にドラゴンに《ライトニングベヒモス》なんかもいますがなんだかシャドバではいまいちよく分からない存在ではあります。
ライトニングベヒモスと轟雷のベヒーモスって何が違うんだ……?
ただとにかく強大な獣系の怪物を表す単語としては便利、みたいな扱いを感じます。
クドラク


Wikipediaにも個別ページが無いので「クルースニク」のページから引用します。
この概念を知らなかったあるじさんが驚いていた記憶があります。日本ではマイナーなのかな。
クルースニク (Kresnik) は、スロベニアやイストリア半島に住むスラブ人の間に伝わる吸血鬼ハンター。語源は十字架を意味する「Krat」。ハンガリーではタルボシュ (Talbos)と呼ばれる。
引用:Wikipedia
クルースニクは、同じ吸血鬼ハンターのダンピールと違って人間の子供である。ただし、白い羊膜に包まれて生まれてくる。そして、赤い羊膜に包まれて生まれてくる吸血鬼クドラク (Kudlak) との戦いを宿命としており、村や町ごとにクルースニクがいる。
普段は凛とした青年の姿をしているが、クドラクと戦う際は互いに馬、豚、牛、猪などに変身して戦う。この時、クルースニクが化けている動物は白いので、簡単にクドラクとの見分けがつく。
引用:Wikipedia
といった感じで吸血鬼ハンターと吸血鬼の戦い。悪魔ではないんですね。クドラクについても軽い解説があります。
黒い狼の姿をしており、真の正体は悪の魔術師であるとされる。悪疫や凶作の原因とも考えられていた。
確実に絶命させるためには、セイヨウサンザシで作った杭によって串刺しにするか、膝下の腱を切断した後に埋葬する必要がある。この処置を怠ると、さらに強力な怪物となって蘇る。
引用:Wikipedia
よく知られる吸血鬼伝承に近しいものがあります。
「悪疫や凶作の原因」のところがシャドバではクローズアップされていますね。
バアル


バアル(聖書ヘブライ語: בַּעַל、フェニキア語: 𐤁𐤏𐤋 ba‘al、ウガリット語: 𐎁𐎓𐎍 b‘l)は、カナン地域を中心に各所で崇められた嵐と慈雨の神。その名はセム語で「主」、または「主人」「地主」を意味する。バールや、バビロニア式発音のベール(アッカド語: 𒂗)、およびベルとも表記される。
引用:Wikipedia
嵐ということで多分このバアルです。
バアルの名はすでに前3千年期初頭の中近東の文献に登場するが、バアルが最もよく知られているのはウガリット文学(前1250年頃)において果たしているその顕著な働きを通じてである。
バアルは本来、カナン人の高位の神だったが、その信仰は周辺に広まり、旧約聖書の「列王記」上などにもその名がある。また、ヒクソスによるエジプト第15王朝・エジプト第16王朝ではエジプト神話にも取り入れられ同じ嵐の神のセトと同一視された。フェニキアやその植民地カルタゴの最高神バアル・ハンモンをモレクと結びつける説もある。さらにギリシアでもバアル(古代ギリシア語: Βάαλ)の名で崇められた。足を前後に開き右手を挙げている独特のポーズで表されることが多い。
引用:Wikipedia
ウガリット神話、シリアの古代都市ウガリットで伝えられた神話に登場する神です。
バアルは旧約聖書の著者達からたびたび批判されており、「列王記」上18章のほか、「民数記」25章、「士師記」6章、「ホセア書」2章などにバアルへの言及がある。
「列王記」上18章では、預言者エリヤがバアルの預言者と雨乞いの儀式をもって争い、勝利したことが書かれている。もともと「バアル・ゼブル」(崇高なるバアル)と呼ばれていたのを「バアル・ゼブブ」(蝿のバアル)と呼んで嘲笑した。
引用:Wikipedia



この辺がヴァンパイアな理由かな……?
バアルは旧約聖書に現れる異教の神として悪魔学でも重視される。コラン・ド・プランシーの『地獄の辞典』では地獄の大公爵とされている。 フレッド・ゲティングズは、ヨーハン・ヴァイヤーの『悪魔の偽王国』で筆頭に挙げられている悪魔バエルはバアルの別称であるとしている。
引用:Wikipedia
先ほどのゴエティアの話はこの辺です。
このバアルが女性なのは……よくあることなのでスルーしましょうか……
シェムハザ


シェムハザ(Shemhaza、アラム語:שמיחזה, ギリシア語:Σεμιαζά)は、堕天使の一人で、グリゴリの指導者の一人。別名シェミハザ(Shemihaza)、シャムハザイ(Shamhazai)など。
引用:Wikipedia
堕天使です。イラストにも翼がありますね。
旧約聖書「創世記」6章に、「神の子ら」が人間の娘と婚姻を結んだという伝説が簡潔に記されている。
『ヨベル書』などいくつかの旧約外典・偽典やその他のユダヤ文献にこの伝説のヴァリアントがみられるが、『第一エノク書』は、天の会議の成員であったこの「神の子ら」(ベネ・ハ=エロヒム)の、失墜し断罪された顛末を物語っている。この伝説の中で堕天使たちの指導者の名としてシェムハザが登場する。
引用:Wikipedia
天使は人間の娘と結婚してはいけないが、その禁を破り堕天させられた者たちの代表、という感じでしょうか。
これも性別転換している気がしますね。だいぶ欲に忠実。
パズズ


肩書きがついていますが、アレンジされているからというよりはリメイクされているからです。
誰も覚えていないようなこんなカードがあります。


魔鳥を取り込んだらしいです。
パズズ (Pazuzu) は、アッカドに伝わる風と熱風の悪霊であり、魔神の名である。
ライオンの頭と腕、ワシの脚、背中に4枚の鳥の翼とサソリの尾、さらにはヘビの男根を隠し持つという。風とともに熱病をもたらすことから、アッカド人に恐れられていた。しかし、悪霊の王であることから、その彫像が悪霊を統御する護符として用いられることもあった。蝗害を具神化した存在とも考えられている。
メソポタミアの「風の魔王」とされている。人間の身体に獅子の頭とロバの歯を持つラマシュトゥを妻に持つ。
引用:Wikipedia
アッカド神話はざっとバビロニア神話・メソポタミア神話のくくりの中の一部です。
割とこの辺の伝説に沿ってデザインされてはいるのかな。
特にこれ以上の記述がないですが、自分はドラクエ2でパズズを知りました。
フェンリル


これも肩書きがあるのはリメイクだから、という流れです。
ただこちらは結構神バハで肉付けされているキャラなのかな。


フェンリル(Fenrir、「フェンに棲む者」の意)は、北欧神話に登場する狼の姿をした巨大な怪物。ロキが女巨人アングルボザとの間にもうけた、またはその心臓を食べて産んだ三兄妹の長子。彼の次にヨルムンガンドが、三人目にヘルが生まれた。
神々に災いをもたらすと予言され、ラグナロクでは最高神オーディンと対峙して彼を飲み込む。
引用:Wikipedia
北欧神話の終末の日、ラグナロクにて最高神オーディンを屠る怪物です。



ヨルムンガンドと同じ出典ですね。
シャドバにおける北欧神話元ネタキャラは結構各クラスに散っています。
ニュートラルにもオーディンやロキなどがいるのが大きな特徴でしょうか。
うろ覚えなのですが先に神バハでこの辺りのキャラを用いたストーリーをやっておりそれが輸入されている、という認識です。
注目ポイントを解説!


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まとめ
ヴァンパイアには悪とされている存在が多く、特に悪魔は結構宗教的な知識が必要なものが多数あり正しいことを言えているかが結構怪しいです。
前回と同じく「ここ違うよ」「適当言わないでください」「神話のこのエピソードが好きだよ」「神バハやグラブルでのキャラ付けはこんな感じ」「ここ改善してほしい」というのは是非マシュマロにでもください。
ドラゴンよりはだいぶ元ネタプールが広そうな印象を受けました。
だいぶ「北欧神話、読んでみるか……」という気分になったのでもしかしたら詳しくなっているかもしれません。
また次回もお楽しみに~
さに選手の配信をチェック!

