「Shadowverse(シャドウバース 通称シャドバ)」で8チームに所属するプロ選手が年間を通して戦う国内最高峰のeスポーツ大会「RAGE SHADOWVERSE PRO TOUR 23-24」が 9月16日(土)、17日(日)に 3rd Seasonの本戦が行われました
この記事では、ののさん選手がどのようにデッキを選択したのかを振り返ります。
<約束の竜神>ののさん

名古屋OJA ベビースター所属のeスポーツ選手。
プロのゲームは、Shadowverse(シャドウバース)。
地元名古屋を愛し、日々eスポーツの普及に尽力している。
eスポーツ高等学院 教務課/講師
RAGE SHADOWVERSE PRO TOUR 23-24とは

RAGE SHADOWVERSE PRO TOUR 23-24 3rd Season 本戦の本配信はこちら。
RAGE SHADOWVERSE PRO TOUR 23-24とは2023年6月から2024年2月に渡って開催される、eスポーツプロ選手による国内最高峰のShadowverse(シャドウバース)の大会です。
RSPT 23-24の本戦は予選で8チームの選手が総当たり7戦を戦い勝ち抜いた上位3名ずつ(2Pickフォーマットは上位4名)で行われます。
また、名古屋OJA選手の さに選手、隼人選手が ののさん応援公認ミラー配信を行いました。
RSPT 23-24 3rd season デッキ選択編
RSPT 23-24 3rd season で使用したデッキ選択の経緯を振り返ります。



デッキ・対戦表はこちらからご覧ください
https://rage-esports.jp/sv_rspt/


本戦デッキ選択まで
本戦ではBO5で3デッキの持ち込みが必要です。
事前にトーナメント表が公開され、対戦相手が分かっている状態でのデッキ選択となるため、人読みのような要素が存在します。
3rd season 予選 と同じゲーム内環境での開催が予想されたため、予選のデッキをベースにデッキ選択を行いました。
予選デッキ
3rd season 予選 では、直前のJCGなどのBO3環境で流行していた 《財宝ロイヤル》×《進化ネメシス》の組み合わせが最多になると思いきや、《進化ネメシス》は1チームのみの採用となりました。
NORTHEPTIONのTakumi選手やTabata選手の持ち込んだ進化ネメシス


私自身もアディショナル前環境から進化ネメシスは強いデッキである認識ではありました。


※アディショナル後 猛威をふるっている財宝ロイヤル ただし、プレイも構築も難しい。
しかし、アディショナル後の財宝ロイヤルやRSPTで採用率の高い結晶ビショップ、エルフなどに対して相性が悪いことが、3rd season 予選での採用率が極端に低くなった低くなった要因の1つだと思われます。
予選持ち込み
3rd season 予選:《ゴーストネクロ》×《回復ビショップ》




どちらも《進化ネメシス》に非常に弱いデッキタイプですが、《財宝ロイヤル》や《結晶ビショップ》が《進化ネメシス》の使用率を押さえてくれる読みが当たり、エルフに強いゴーストネクロが刺さるため、ある程度持ち込み勝ちが見込めました。
3rd season予選の様子はこちら


本戦デッキ細部について
本戦のデッキ選択については《財宝ロイヤル》+《結晶ビショップ》+《マガチヨエルフ》の組み合わせが最多である読みを中心に相性を考察した結果、エルフに強いのは《ゴーストネクロ》のため、結局予選と同じ《ゴーストネクロ》×《回復ビショップ》に加え、Tier1から相性不利を取りづらい《財宝ロイヤル》を選択しました。






《財宝ロイヤル》…最も丸い(無難な)形だと思っている40枚。被りが弱いが局所的に強いカードを2枚にし、デッキパワーを損なわない形にしました。
OTK(ワンターンキル)デッキに強い 《ルミナスヒーラー・リララ》を2枚積みたい気持ちもありましたが被りが弱いので我慢しました。
《ゴーストネクロ》…テンプレ37枚に《ネクロカーニバル》を積んだ形、《財宝ロイヤル》やエルフに対してマスカレードゴースト連打でリソース勝負を仕掛ける勝ち筋が重かったため採用しました。
《回復ビショップ》…《ツインシスター・アスカ&シオリ》と《アポストルアームズ》を積んだ形。
《天昇のプリズムプリースト》を2枚以上積む形の方が主流だが《ツインシスター・アスカ&シオリ》は後攻に強い(後攻4t目に《ツインシスター・アスカ&シオリ》から《煌奏の学徒・アンリエット》に繋ぎやすい)のと、《華麗なる淑女・エルヴィーラ》に進化を切るターンに手札の枚数を多く保ちやすいのがメリットです。
《セイクリッドシープ》でマガチヨエルフへの強度を上げる構築はデッキのドローソースの枠を減らしてしまいそうなので断念。
《アポストルアームズ》は甘えた潜伏を許さない&フィニッシャー補助の役割があるので公開性では必須かと思います。
他の選手のデッキ選択のメタ読みは当たったため、事前準備はよかったと感じました。
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おわりに
ここまで読んでいただきありがとうございました。
今回はRSPT 23-24 3rd season デッキ提出までをお送りしました。


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