野球大好き少女の私がeスポーツの世界に出会う(前編)

野球大好き少女の私がeスポーツの世界に出会う(前編)

こんにちは! ライターりほです🌻

私はいま、名古屋OJAと愛知eスポーツ連合のインターンとして活動しています。

今回は、私がここに至るまでどんなことをしてきたのか書いていきます。

この記事を書いた人
りほ

りほ

名古屋OJA/愛知eスポーツ連合・インターン

小中高と野球一筋。2022年、Baseball5日本チャンピオンに輝く。

eスポーツ界でも持ち前の探求心は健在。こだわり抜いた記事でeスポーツの魅力を伝える。

『名古屋・東海スポBizカレッジ(通称”ガチスポ”)』1期生。

目次

私がガチスポに出会うまで

前編では私が”ガチスポ”に出会うまでを綴っていきます。

りほ

自分語りですね、ちょっと恥ずかしい…(笑)

”ガチスポ”というのは、愛知eスポーツ連合が主催する、学生が主体となってスポーツのビジネスを学ぶカレッジのことです。

先に言っておきます。

このガチスポは本当にすごいんです。

愛知eスポーツ連合はeスポーツにとどまらず本当に素敵なことをやってるんです。

その一つである研究会に関する記事は既に書いていますので、よかったらチェックしてくださいね!

ガチスポは、私の人生を変えるきっかけをくれた場所です(冗談抜きで!)

愛知eスポーツ連合の素晴らしい取り組みのおかげで、1人の学生の人生がどう変わったのかをみなさんにお伝えできればと思います!

野球少女でした!

私とガチスポの関係で鍵になってくるのは私の過去の経験です。

私は小学校1年生の時に、兄の影響で野球を始めました。

地元の少年団で、男の子に混ざって。

習い事を始めてもなかなか続かない幼少期だったので、「絶対やめない約束ね」と両親に練習着を買ってもらったのを覚えています。

結局この野球は、初めて自分の意思でやりたいと言い、ずっと続けたものになりました。

中学でも男ばかりの野球部に入りました。当時は女の子で野球部なんて前代未聞で、先生たちも選手登録はできるのか、試合には出られるのか、色々なところに問い合わせてもらい、てんやわんやでした(笑)

高校生になった時も、軟式野球部に入部しました。

りほ

もちろん選手としてです。

マネージャーとして関わる選択肢もあったけれど、先輩に選手として入りなよと声をかけていただいたのをきっかけに、高校でも男に混ざって野球をやることにしました。

高校生になると、高校野球連盟の規定上女子は選手登録ができないので、公式戦には出られません。

出られないどころかベンチにも入れません。

もちろん、このことはわかっていました。

なので、中学生の時にはもう既に高校で野球をやることは諦めていました。

自分が野球できるのは中学で最後だと思っていました。

それが高校でも野球ができるとなったら、試合に出られなくてもそれだけで幸せです。

りほ

野球がやりたい。

ただそれだけで軟式野球部に入部しました。

軟式野球部の仲間は「試合に出られない女の子」の私を温かく受け入れてくれました。

仲間に恵まれたおかげで高校でも楽しく野球ができました。

一方で、悩み苦しむこともありました。

ひとつは、公式戦に出られないことの壁の大きさ。

もうひとつは、どうにもならない男女の体格差です。

公式戦に出られなくてもいい、と思って入った軟式野球部でしたが、いざ公式戦でベンチには入れない寂しさを経験すると、どうにもならない悔しさが溢れてきました。

いつも一番近くで一緒に練習している仲間の一番頑張っているところをグラウンドから一番遠いスタンドから応援するしかない。

りほ

この自分の無力さが本当に苦しかったです。

公式戦に出られない私にとって、練習の成果を発揮する場は練習試合でした。

ここではいつも結果を残そうと試合に挑んでいましたが、結果を意識すればするほど、体のつくりの違いが浮き出てきてしまいました。

どうしても周りより打球が飛ばない、足が遅い、そうなると試合で活躍するのは難しい。

高校生にもなるとそういった体格差は顕著で、何においても負けず嫌いな私は、どうにもならない力の差に悔しさを感じていました。

前述した通り、本当に素敵な仲間に恵まれていたので、こんな私の苦しさや悔しさも吹き飛ばしてくれるくらい、高校の部活での野球生活は楽しかったです。

野球ができることのありがたみを感じながら、そして私を受け入れてくれた最高の仲間たちに支えられながら、楽しく野球部生活を終えることができました。

野球への疑問

「楽しかった」で終えた高校での野球部生活でしたが、その後野球部での苦しさや悔しさがよみがえる出来事がありました。

「女子プロ野球」との出会いです。

女子選手のみで野球をやっている光景を初めて見て、私の今までの常識がひっくり返りました。

新しい発見でした。

私が高校で感じていた苦しさも、悔しさも、この形であれば感じる必要はなかったはず。

高校生当時、私が感じていた悔しさの犯人は高校野球連盟のルールだと思っていました。

けれど、それは違いました。

悪いのは、野球が男のスポーツとして認識されている事です。

女子が男子の試合に出られないのは考えてみれば当たり前でした。

バスケも、バレーも、テニスも、部活も試合も男女別です。

でも、野球はそうなっていない。

だから、私は野球をやるのに悔しい思いをたくさんしたんだと気づきました。

野球って他のスポーツとちょっと違う、そう思うことが他にもありました。

日本の女子野球はかなりレベルが高く、世界大会で6連覇しています。

しかしその事実をいったいどれだけの日本人が知っているでしょうか。

女子プロ野球についてもそうです。

プロ野球のニュースが毎日流れる一方、女子プロ野球の認知度はいったいどれほどだったでしょうか。

日本で野球は一番と言っていいほど人気のスポーツなのに、野球という競技は一緒なのに、どうして男子と女子でこれほどに差があるんだろうと疑問に思いました。

私に新しい価値観を教えてくれた女子プロ野球ですが、経営の面では上手くいっていませんでした。

何度か試合を観に行きましたが、土日でも客席はほとんど埋まらず集客に苦戦しているのは一目瞭然でした。

毎年赤字経営だというネットニュースが流れ、2019年には所属選手の半分以上が一斉退団、プロとアマの実力差もほとんどなし、コロナで試合開催なし、そんな不穏な状況が続き、2021年ついに女子プロ野球リーグは消滅してしまいました。

この事実が、私の野球への疑問を課題感に変えました。

野球に対する課題と私の人生

女子プロ野球に出会い、経営不振の様子を目の当たりにしている頃、私は経済学部の大学1年生でした。

経営学の授業の中で「アントレプレナー」という言葉を初めて聞きました。

「アントレプレナー(企業家)は、単に営利目的で事業を営む経営者ではなく、アントレプレナーシップを発揮してイノベーション(革新)を遂行する経営者や管理者である。」

山田幸三・江島由裕「1からのアントレプレナーシップ」より引用
りほ

この言葉を聞いたときに、これだ!!!と思いました。

女子プロ野球にイノベーションを起こすアントレプレナーがいれば、今よりもっとお客さんが入るかもしれない、もっと人気になるかもしれない、女子野球という競技がもっともっと広がっていくかもしれないと思いました。

同時に、私もそのイノベーションの中にいたいと思いました。

もはや女子野球の発展は他人事ではなく、自分がなんとかしたい、なんとかしないといけないという義務感さえありました。

その後の経営系の講義の内容は、全部女子野球に置き換えるとどうなるか、という視点で聞いていました。

「スポーツビジネス」という学問にも興味を持ち始めました。

そして、大学3年生になり卒業後の進路を考え始めた時にも想いは消えていませんでした。

女子野球の認知度をもっともっと高めたい、男子とこんなに差があっては絶対にダメだ、今後女子野球が大きくなっていくのであれば私もその中にいたい、そのために今できることをしたい。

これが私の進路選択の軸でした。

しかし、そうはいっても何をしたらいいか全くわからない状態でした。

スポーツに関する仕事につけばいいのか、女子野球チームで働けばいいのか、いったいどうすれば自分の野望に近づけるか見当もつきませんでした。

そんな状況の時にたまたま出会ったのが、愛知eスポーツ連合が主催している”ガチスポ”でした。

学生がスポーツビジネスを学べる、スポーツの現場で活躍されている方の講義が聞ける、しかも座学だけでなく実践の経験もできる、私のような学生にぴったりのコンテンツでした。

大学のゼミの教授に私の女子野球や進路に対する想いを相談していたところ、たまたまガチスポを紹介してくださったのです。

ガチスポの話を聞いたとき、

りほ

これしかない!

とわらにもすがる思いで迷いなく飛び込みました。

これが私のガチスポとの出会いです。

ガチスポとの出会いで大きく変わる!

長かったですね…!(笑)

けれど今回書いた内容は私がガチスポを語るには欠かせない大切な過去です。

今回のガチスポに出会うまでのストーリーで、ライターりほがどんな人かよく伝わる記事になったのではないかと思います。

後編では、こんな熱い気持ちを持ってガチスポに参加した野球少女が、ガチスポを通してどう変わっていったのか、そして名古屋OJAとどう出会っていったのかをお伝えしたいと思います。

りほ

どっちかというと後編の方が大事です!

ここまで読んでくださった皆さんは、最後まで絶対に読んでくださることを期待しています。

というわけで、後編でお会いしましょう!

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