シャドウバースが大好きです。名古屋OJAが大好きです。皆さんありがとうございました!

この度、私、マサヤ/名古屋OJA ベビースターは、プロeスポーツ選手を引退します。

最後の挨拶として、自分がプロ選手として、ビジネスマンとして活動してきた証を振り返らせてもらえればと思います。

この記事を書いた人

<選ばれし超越者>マサヤ

名古屋OJAのカードゲーム部門「名古屋OJA ベビースター」キャプテン。

シャドウバースのウィッチクラスを得意とし、クラス単体で13,000勝以上。
特に超越ウィッチが得意なことから<選ばれし超越者>としても知られている。

とにかくアニメが大好きでアニメへの愛を語りながらのシャドバ配信が界隈で人気。
プロ選手としては早い段階から動画投稿を積極的に行い、シャドウバースの普及に努めている。

また、名古屋OJAの格闘ゲーム部門「名古屋OJA BODY STAR Mildom」GM補佐やeスポーツ高等学院講師も兼任するなど、その活動は多岐に渡る。

目次

卒業論文

eスポーツのプロの道へ-名古屋OJA ベビースター

自分が名古屋OJA ベビースターに入ったのは、ちょうど4年前の9月でした。

その年の4月ごろからプロリーグ自体は開幕していたのですが、4月の時点ではどこにも応募していませんでした。

しかし、元々同じアマチュアチームで活動していたレバンガ☆SAPPOROの真春選手がプロリーグで活躍しているのを見て、自分もプロ選手になりたいと思い、9月のプロ選手選考に応募しました。

当時は、AXIZと横浜・Fマリノスの2チームがリーグに参画するために選手募集をしていました。自分は両チームに応募しましたが、どちらも不採用となりプロ選手になることを諦めていました。

そんな時、名古屋OJA ベビースターの2次選手募集の告知を目にしました。

これが最後のチャンスだと思い、名古屋OJA ベビースターの選手募集に応募しました。

なんとか最終選考まで残り、あるじさんと入れ替わる形で選手の枠に入れていただくこととなり、プロ選手として活動が始まりました。

自分がプロになるとは思ってもいなかったので、正直実感が沸かなかったのは今でも覚えてます。

そんな気持ちでプロ選手になったルーキーイヤーは、個人成績4勝2敗でなんとか勝ち越して終わることができ、幸先のいいスタートを切れたと思いました。

当時はBO3ルールに加えて、アンリミテッドもプロリーグのフォーマットとして存在してました。鮮血の花園3枚で5tに勝った試合は今でも覚えてます。

また、それ以上に思い出深いのは、プロとしての一番最初の相手は勝率がおかしなことになってる精密機械だったことです(負けました)。

得意としていたマナリアウィッチが強力だったこともあり、安定した勝利をつかむことができ、ホッとしたシーズンとなりました。

2019 1stシーズン、チームのリーダーをさにさんから自分に託されました。

正直プロ選手として認められたと舞い上がっていました。

それと同時にチームのマネジメントを選手自ら行うということを始めました。

私自身はプロ選手として活動しつつビジネスマンとしてもチームに貢献することが求められるようになりました。

パートナー企業への往訪及びプレゼンやチーム公式Twitterの運用、そして広報なども行っていました。

そんな中臨んだシーズンは、個人成績は1勝4敗という結果。チームも最下位。

散々な結果に終わりました。

正直、チームに対して弱音を吐くことも少なくありませんでした。

しかし、チームメイトの励ましがあり、なんとか次の戦いに気持ちを向けることができました。

一方、ビジネスマンとしては順調。

自分の追っていたKPIも費消率100%を超え、多くの方に認めていただきました。

やれることも徐々に増えてきて大きな手応えを感じました。

そして、2019 2ndシーズン。

結果は1stシーズンよりもひどい、3勝10敗という結果でした。

ルールが変更されBO1になり、ウィッチクラスを得意としている自分向きのルールになったと考えましたが、現実はそんなに甘くなく、全く勝てない日々が続きました。

これだけ負けが込むと、今まで応援してくれていた方々が徐々に離れてしまい、プロ選手としての活動も限界だと感じ始めました。

正直にいうと、このタイミングで引退を決意していました。

ですが、チームや周りの友人から引き留められました。

一番心に残っているのは
「このまま負けたままでアンチに非難されてやめるなんて逃げてるようなもんだろ」
という言葉です。

その言葉のおかげで、辞めたいという気持ちよりも見返したいという気持ちが強くなりました。

そんな気持ちで迎えた次のシーズン、少しだけ勝率を盛り返すことができました。

ですが、このシーズンもチーム順位は最下位。
個人成績も負け越しで、まだまだ課題の残るシーズンとなりました。

残した準優勝という大きな結果

そんな中、大きな出来事がありました。

まっつ選手の再加入とののさん選手の加入です。

まっつ選手は福岡ソフトバンクホークスゲーミング時代にチームに大きく貢献し優勝に導いた選手であり、元々名古屋OJA ベビースターのユース選手でありながら、一番勝率の高い選手でもありました。

ののさん選手はRAGE優勝者で、当時のメンバーの誰よりも実績のある選手でした。

そんな二人の加入により、チーム戦力は大幅に向上しました。
新体制で迎えたシーズンの結果は、、、

準 優 勝 !

プロ選手として、初めて準優勝という結果を残せました!

個人成績はというと

はい。ほとんど出てません。

そもそも7節しかないので、試合数が少ないのもありましたが、チームが強くなり自分が自信の無い時に無理やり出ることもなくなったので、勝てるときにだけ出るという、ピンチヒッターのような出場でこのような結果となりました。

選手としての顔とAGMとしての顔

また、実は『選手』としての顔の半面、名古屋OJA BODY STAR『GM補佐(AGM)』としての顔も持つようになりました。

ちょうどシーズン中にトライアウト大会の運営をしたり、ストリートファイターリーグのドラフト会議に出演したりしていました。

シャドウバースではないゲームタイトルではありましたが、こちらも責任を持ってマネジメント業に取り組みました。

忙しかったという言い訳をさせてください。。。

とはいえ、約2年半ぶりの個人勝ち越し。そしてチームが準優勝。

今までにないくらいの結果となり、選手として、キャプテンとして満足してしまいました。

そして、この年の9月、一度辞めた大学に再入学をしました。

結果、学生兼ビジネスマン兼AGM兼プロ選手となり、わけわからないくらいの肩書が付きました。

2022年からは『RAGE Shadowverse Pro Tour』という名前に生まれ変わり、ルールも一新されたプロシーン。

しかし、皆さんご存じの通り、私は1試合も出ておりません。

復学した大学が多忙であること。

三回生ともなると就活が重なること。

ありがたいことに2022年4月に開校したeスポーツ高等学院の講師としても活動するようになったこと。

BO3というルールに戻ったこと。

これらの理由により、競技者としてのプロ活動への限界を感じました。

そして、そのことをチームに伝えました。

その代わり、それ以降も自分を応援してくれているファンの方を心配させないよう、毎日配信をして交流の機会を設けておりました。

新しい一歩を踏み出す-皆様へ最後のご挨拶

そんな中、自分の取り組みを評価してくださる企業に出会い、内定をいただきました。

そして、さらにありがたいことに、大学に通いながら働かせていただけるということで、私はプロeスポーツ選手としての人生を終え、社会人としての人生を歩み始めることを決意しました。

思い返せば本当に色々なことがありました。色々なことを思い出します。

プロ選手選考の際の昇格戦だったり、自分がプロ選手選考をする側になったり、人生で初めて名古屋に行って県知事にご挨拶したり、おやつカンパニーさんのテーマパークに選手みんなで行ったり、大学対抗戦を企画運営したり、国体eスポーツの運営したり、野球を全く知らなかった頃に中日ドラゴンズさんのチャリティイベントでパワプロ実況したり、マサヤTシャツを商品としておやつカンパニーさんに出してもらったり、試合で負けて泣いたり、試合で勝って泣いたり、初めてファンの人に写真撮影をお願いされたり、プロ辞めようと思ったり、リーグで準優勝したり。

たくさんの出来事が、たくさんの感情とともにあります。

自分は昔から配信者をしていて、自分を見てほしいという承認欲求が強い人間でした。

そんな自分にとって、プロ選手としての表舞台は今でも憧れの舞台で、多くのスタッフの方々に支えられて作られたあの素晴らしい舞台で戦えたことは、eスポーツ選手としての人生に限らず自分の人生において、かけがえのない宝物です。

正直、この4年間は常に葛藤を抱えながら活動してきました。

当然ながら専業として活動しているプロ選手よりは練習量が少なく、ファンの皆さんへのサービスが疎かになっていた時期もありました。

少しでも試合で勝つためには発信活動を削ってでも練習をしないとと焦る気持ちとは裏腹に、結果が上手くでずに、自分の存在意義に疑問を持って活動していました。

そんな中で、少しでも自分の負担をなくし、練習に専念できるように計らってくれたチームスタッフやチームメイトには感謝の気持ちでいっぱいです。

特に隼人選手にはお世話になりっぱなしで、こんな自分を支えてくれ感謝してもしきれないです。

パートナー企業の皆様にも大変お世話になりました。

時には、私個人の心配もしてくださったおやつカンパニーとヤマモリの皆様にも本当に感謝しております。

また、社会人経験がほとんどなく、社会常識もない私に、社会人としての生き方を教えてくれたのは、間違いなく今のチームです。

私だけではなく、プロeスポーツ選手にとって、セカンドキャリア問題は必ずついてくるものです。

一般企業に就職できたとしても、上手く実力を発揮できないことが多いと思います。

しかし、チームでは色々なイベント企画運営や、パートナー企業様とのコミュニケーション、そのほかにもたくさんのことを任せていただき、ただのプロ選手では絶対に経験できないことをたくさん経験させていただきました。

ここまで育ててくれたチームに、本当に感謝しています。

そして、発信活動を辞めているときも、発信活動を再開してからもずっと応援してくれているファンの皆さん、本当にありがとうございました。

試合に出ない今でもたくさんコメントしてくれて配信を盛り上げてくれて、本当にありがとうございました!

皆さんはチームにとっても、私個人にとっても、人生の中で間違いなくかけがえのない存在です。

今まで応援してくれたファンの方や、チームメイトのみんな、チームのスタッフや現場スタッフ、プロツアーに参画しているチームのスタッフ、パートナー企業の皆様、他のチームの選手全員に感謝の気持ちでいっぱいです。

本当にありがとうございました。

プロ選手としての活動はここで終わりますが、シャドウバースはこれからも続けていきます。

私はシャドウバースが大好きです。これからもよろしくお願いします。

そして、名古屋OJA ベビースター及び名古屋OJA BODY STAR Mildomの戦いは永久に続いていきます。

引き続き熱い応援よろしくお願いします!

幸せでした!ありがとうございました!
また会う日まで。

                         

名古屋OJA ベビースター 選手
名古屋OJA ベビースター 営業・広報
名古屋OJA BODY STAR Mildom GM補佐
eスポーツ高等学院 講師
大学生

宮本雅也

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