
名古屋OJA ベビースターのデータ担当、さにです。
実際にそんな役職がある訳ではないけど!笑
今シーズンの”RAGE SHADOWVERSE PRO TOUR (RSPT)”は福岡ソフトバンクホークスゲーミングの優勝、GxGの準優勝という結果に終わりました。
今回は、データをまとめる活動の一環としてRSPT 22-23 Seasonで各プレイヤーが発揮したパフォーマンスについてまとめてみました。
<二択の天才職人>さに


名古屋OJA ベビースター所属のeスポーツ選手。
プロのゲームは、Shadowverse(シャドウバース)。
理系大学院卒の地頭の良さをShadowverseでも発揮。
2Picker最強といっても過言ではない。
RSPT 22-23 Seasonのデータ
RSPT 22-23 Seasonのデータを項目にごとに分析します。
データの全貌がこれだ!
早速ですが、RSPT 22-23 Seasonのまとめたデータ全貌がこちら!
※リーグチャンピオンシップおよび予選延長戦のデータは、算入していません。


表の背景色は、各選手の所属チームを表しています。
- AXIZ
- DetonatioN Focus Me
- GxG
- 名古屋OJA ベビースター
- 福岡ソフトバンクホークス ゲーミング
- 横浜・F・マリノス
- よしもとゲーミング
- レバンガ☆SAPPORO



(チームカラーが青系のところが多く色の割り振りに苦労しています)
これから各項目について触れていくのですが、先に特に目につく部分についてお話しします。以下、敬称略。
まず、なんと言ってもMVP選手ヘイムの全項目トップが目につきます。
これにはMVPも文句なしでしょう。
年間通して勝率トップ、3回の出場で5回出場の他選手を抑えての合計獲得ptトップ。



お見事の一言。
出場1回あたりの獲得ptや本戦進出率で、トップ2チームのSHGとGxGが上位を独占しているのも見逃せません。
3位のAXIZも合計獲得pt上位のRumoiとRobが健闘しているのですが、チーム全体の平均で上回ったという形でしょう。
逆に結果の振るわなかった選手について。
特にAXIZの補強選手として途中加入したCQCQとTerarinaは間違いなく「強い選手」とみられて加入していますが、1回のみの出場で負け越してしまったため各項目かなり低く出ています。
ただ、この結果のみをもって「弱い」とするのは早計かと思います。
賞金順のまとめもありましたが、2位以降の賞金や予選の賞金など一般に公開されていない部分も多く、この記事ではお蔵入りになりました。
上位はローテ優勝のヘイム(SHG)、Atom(SHG)、Rumoi(AXIZ)、水煮(横浜FM)の4人にMURA(SHG)が食い込むような感じです。
では、ここからは各項目についてまとめます。


獲得pt順のデータ


獲得pt順のデータは、チームに持ち帰った獲得ポイントの合計です。



見方によっては「チームへの直接の貢献度」と言ってもいいかもしれません。
2Pickerは全員5シーズンフル出場ですので、全体的に高い位置にいます。
自分も上から8番目です。
2PickトップのRobを含みベスト5の選手を2人抱えているAXIZは流石でしたが、3人目であるGemoとTerarina、CQCQが思うように振るわず、GxGのチーム力に負けて2位を明け渡した形になりました。
獲得pt/出場順のデータ


こちらは、獲得ポイントを出場数で割った「選手としてポイントを獲得する能力」の参考になりそうなランキングです。



出場1回のみの選手は流石に振れ幅が大きいとは思いますが…
こちらは1位2位のSHG・GxGが上位を独占しています。
3回以上出場で上位のヘイム・Atom・MURA・拓海などは相当の貢献度があるといえるでしょう。
シーズンフル出場の選手は2Pick8人・ローテーション5人の合計13人ですが、全員が10位以降です。
解釈の仕方は様々あると思いますが「環境毎に持ち込み候補デッキが得意なプレイヤー(チームによっては「その時期学業などで忙しくないプレイヤー」などもあるかも)を出し分けることが大事」という仮説はもしかしたら立てられるかもしれません。


本戦進出率順のデータ


ポイントを稼ぐのに大切な『本戦進出』の実績です。
※同出場率内の順位は厳密にソートしていません。左に数字はありますが同率です。
通常の勝率に加え、ギリギリで3位に滑り込むメンタルや、予選の連戦を制する体力などが影響してくるでしょうか?
また本戦は、試合自体のルールがBO5と2PickBO3に変わるので、予選ルールの方が得意な選手は若干高く出そうです。
一応の指標としてローテーションは8分の3(37.5%)、2Pickは8分の4(50%)が期待値です。
かきp(G×G)・あぐのむ(横浜FM)は本戦進出1回中1回という形ですが、100%のプレイヤーは全5人。



出場している実感としてこの厳しい予選で100%出せるのは凄いなあと思います。
逆に出場回数はまちまちなものの10人の選手が本戦進出無し、フィーチャーマッチ以外での出番なしという厳しい結果になっています。
勝率順のデータ


予選・本戦両方を含めた全試合の勝率です。
相手は全員プロなうえ、予選で勝ったら当然本戦に生き残った相手と戦うことになるため、6割出すのも大変そうなランキングですね。
勝率7割のヘイム(SHG)は何者なのか。
3人が50%以上勝っているのはSHGとGxGだけです。



上位チームの貫禄ですね。


予選勝率順のデータ


本戦に出場すると相手が強くなると考えられるため、プレイヤー毎に相手のあまり変わらない予選のみを対象とした勝率ランキングです。



まあ、それでもSHGの選手はSHGの選手と当たらないとかあるんですが…
試行回数が十分ならこの勝率がプロツアーでのベースだといえるでしょうが、実際は多くて35戦とちょっと物足りないところです。
これでもリーグの努力で相当増えてはいるのですが。
とはいえ選手がプロツアーでどの程度のパフォーマンスを発揮するか、一定の指標にはなると思います。
予選突破には基本4勝3敗以上が必要なため、57.14%ラインは勝ってくれると信用できるかの目安になるかもしれません。
リクエストも募集します
プロツアーで各選手が発揮したパフォーマンスについて、ランキング形式で見ていきました。
見るほどSHGとGxGが強いシーズンだったなあという印象を受けました。



そして自分は全体的に中堅選手上位くらいの立ち位置……!
(ちなみに本戦で負け越しているので、そこのランキングがあったら低いです)
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